筋トレをする50代男性

筋トレは脳卒中を予防する。でもやりすぎは逆効果。研究が示す「ちょうどいい」時間とは

この記事でわかること 筋トレが脳卒中・心血管疾患の予防につながるという研究結果 「週130分を超えると逆効果」という、もう一つの側面 研究を知ったうえで、私が中負荷を選び続けている理由 調べてみたら、驚く事実も見つかった ある日、ふと気になって調べてみた。 「筋トレは、脳卒中の予防に効果があるのだろうか」 80歳、90歳まで自立した生活を続けたいと考えている私にとって、脳卒中は最も避けたいリスクの一つだ。ある日突然、身体の自由が奪われる。そういう病気だからだ。 調べてみると、複数の研究が「効果がある」という方向を示していた。それ自体はうれしい発見だった。 だが同時に、少し驚く事実も見つかった。やりすぎると、その効果が消えてしまう可能性があるというのだ。 筋トレが脳卒中・心血管疾患を予防する根拠 まず、良い面から整理したい。 2018年に米国の科学誌「Medicine & Science in Sports & Exercise」に掲載された研究では、週1〜2回・合計60分未満の筋力トレーニングで、心筋梗塞や脳卒中の発症リスク、そして死亡リスクが下がる可能性が報告されている。興味深いのは、有酸素運動をしているかどうかにかかわらず、この効果が認められたという点だ。 さらに2022年、東北大学・早稲田大学・九州大学の共同研究が「British Journal of Sports Medicine」に発表されている。この研究では、筋トレを実施している群は、総死亡・心血管疾患・がん・糖尿病のリスクが10〜17%低いという結果が示された。 週1〜2回、60分未満。この数字を見て、正直に言えば「思ったより少なくていいのか」と感じた。ハードルは決して高くない。 「やりすぎ」の話:週130分を超えると ここからが、もう一つの側面だ。 先ほどの2022年の研究では、週30〜60分の実施で最もリスクが低くなるという結果が出ている。そして——週130〜140分を超えると、心血管疾患・がん・総死亡に対する好影響が消失し、むしろリスクが高い値を示したというのだ。 この数字を見たとき、正直、少し動揺した。私のトレーニング時間は、明らかにその範囲を超えているからだ。 ただし、ここは冷静に受け止めたい。研究に携わった門間陽樹講師は、**「週130〜140分を超えた人が、筋トレをしていない人より大幅にリスクが高くなったわけではない。長時間の筋トレに警鐘を鳴らす必要があるような結果ではない」**という趣旨のコメントを残している。 つまり、「やればやるほど良い」わけではないが、「長時間やると危険だ」という話でもない。そこは混同しないほうがよさそうだ。 もう一つ、押さえておきたい点がある。この研究はあくまで「時間」のデータで分析されたものだということだ。具体的なトレーニング内容や、負荷の強度までは、データに盛り込まれていない。高強度で追い込む2時間も、軽い負荷で淡々とこなす2時間も、同じ「120分」として扱われている。 では、私のトレーニングはどうなのか 私は週4〜6日ジムに通っていて、1回あたりの時間は約2時間。単純計算すれば、週の合計時間はかなりの数字になる。研究が示す「最適な範囲」からは、大きく外れている。 ただ、一つ違いがあるとすれば、私が実践しているのが中負荷で、筋肉痛が残らないスタイルだということだ。限界まで追い込むことはしない。追い込まないことが50代の正解だと書いた記事でも触れたが、翌日に痛みを残さない強度を意識している。 先ほど書いたとおり、研究は高強度と低強度を区別していない。だとすれば、この結果を中負荷継続スタイルへの直接的な警告と受け取るのは、言い過ぎだと思う。 とはいえ、都合よく解釈するつもりもない。「やりすぎは逆効果になりうる」という事実そのものは、謙虚に受け止めておきたい。 「ちょうどいい」筋トレとは これから始めようと考えている人にとっては、むしろ朗報かもしれない。 疾病予防という観点でいえば、研究上の目安は週30〜60分だ。週1回・30分でも、始める価値は十分にあるということになる。何時間もジムにこもる必要はない。 大切なのは、「続けられる強度と頻度」を自分で見つけることだと思う。高強度で短期間だけ頑張るより、中負荷で長く続けるほうが、健康への投資としては理にかなっている可能性がある。 今日も、中負荷で。無理なく 脳卒中を予防したいから筋トレをしている、というわけではない。なぜ健康に投資し続けるのかは、別の記事に書いたとおり、私が目指しているのは、高齢になっても自立していることだ。 それでも、長年続けてきた習慣が、結果として脳卒中のリスクを下げている可能性があると知って、続けてきてよかったと改めて思った。 今日も、中負荷で。無理なく。

2026年8月30日
筋トレをする50代男性

筋トレが肌の老化を抑制する。50代で若いと言われる理由を調べたら研究があった

この記事でわかること 筋力トレーニングと肌の若々しさに関する研究の中身 真皮が薄くなる仕組みと、筋トレが与える影響 「見た目のためではなかった」筆者が気づいたこと 「顔、若いですね」と言われて、正直戸惑った 50歳になってから、職場の同年代に「顔が若いですね」「肌がきれいですね」と言われることが、ぽつぽつと増えた。 正直、戸惑った。見た目は、これまで一度も気にしてこなかったからだ。 私が筋トレやウォーキングを続けてきたのは、健康を維持するためであり、認知機能や転倒予防のためだった。週4〜6日ジムに通う生活も、鏡に映る自分をよく見せたいという発想からは、まったく生まれていない。 それなのに、なぜ若く見えるのか。気になって、少し調べてみることにした。 最初に頭をよぎったのは、単なるお世辞だろうということだった。同年代のあいさつ代わりの言葉として、深く考える必要はないのかもしれない。それでも、複数の人から似たようなことを言われると、何か理由があるのではないかと気になってしまう。「もしかして、筋トレを続けていることと関係があるのだろうか」——そんな仮説が、頭の片隅に浮かんだ。 調べたら、大学の研究があった 行き着いたのは、立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授らの研究チームが、ポーラ化成工業と共同で行った研究だった。2023年、米科学雑誌「Scientific Reports」に掲載され、筋力トレーニングが美肌に貢献する可能性を世界で初めて報告した研究として紹介されていた。 研究の対象は、40〜50代の女性61名。4ヶ月間、週2回の運動介入を行った結果が報告されている。 有酸素運動・筋力トレーニングの両方が、皮膚の弾力性と真皮構造を改善した 特に筋力トレーニングは、加齢によって薄くなる「真皮の厚み」まで改善した 対象は女性だったが、研究チームは筋トレが持つ効果として位置づけている。私のような50代男性にも、同様の効果が期待されると考えてよさそうだ。 仕組みをかみ砕くと 研究では、次のようなメカニズムが示されている。 真皮とは、肌の弾力やハリを支える皮膚の中間層のことだ。コラーゲンやヒアルロン酸が含まれており、加齢とともにこの層が薄くなることで、シワやたるみが生じやすくなるとされている。 筋力トレーニングを行うと、血中の炎症性ケモカイン(CCL28・CXCL4)が減少し、真皮の材料となる細胞外基質「バイグリカン」が増加する。その結果、真皮が厚くなり、見た目の若々しさにつながる可能性がある——という流れだ。 つまり、筋トレは筋肉だけでなく、皮膚の内側にもアンチエイジング効果をもたらす可能性があると示唆されている。断言できるものではないが、体の中で起きている変化を知ると、妙に納得できるものがあった。 これまで筋トレの効果というと、筋力や体力、あるいは血糖値や血圧といった数値の話が中心だと思っていた。まさか皮膚の構造にまで影響が及んでいる可能性があるとは、考えたこともなかった。体は一つにつながっていて、鍛えている部位以外にも、思わぬところに変化が波及しているのかもしれない。 「見た目のため」ではなかったのに ここが、今回一番書きたかったことだ。 そもそも私が筋トレを続けてきた理由は、健康を守ること、認知機能を維持すること、転倒を予防することだった。見た目を目的にしたことは、一度もない。 それでも、長年続けてきた結果として、「若く見える」という副産物がついてきた。狙っていなかったものが、後からついてきたという事実。これが、筋トレを続けることの価値を、改めて教えてくれた気がする。 健康のために積み重ねてきた時間が、思ってもみなかった形で報われる——そういうことも、あるのだと知った。 もし最初から「若く見られたいから」という理由で始めていたら、ここまで長く続けられていたかどうかはわからない。見た目の変化は、日々の中では実感しにくいものだ。健康・認知機能・転倒予防という、もっと切実な理由があったからこそ、地道に続けてこられたのだと思う。結果として見た目にも良い影響があったのなら、それは続けてきたことへのご褒美のようなものだ。 続ける理由が、また一つ増えた 健康・認知機能・転倒予防という理由に、「見た目の若々しさの維持」という理由が新しく加わった。 研究チームは「筋トレはいくつになっても遅くない」というメッセージも発信している。中負荷で無理なく、長く続けることが大切だという考え方は、私自身が実践している方法とも重なる。 同年代で筋トレをしていない人に、「始めるべきだ」と言うつもりはない。ただ、今からでも遅くないという話は、素直に伝えたいと思う。 続けてきてよかった 健康のために始めた筋トレが、脳を守り、骨を守り、そして肌まで守っていたのかもしれない。 続けてきてよかったと、素直に思う。

2026年8月23日
早朝のジムへ向かう男性

なぜ長年続けられるのか。午前2時に起きてジムへ向かう理由を言語化してみた

この記事でわかること 客観的に見れば「続けられない条件」しかない私の生活 「やめていいと言われたらやめるか」という自分への問い 私が言語化した、続けられる4つの理由 客観的に見ると、続けられない条件しかない 今の生活を、正直に書いてみる。 仕事は7時から19時まで。残業が入ることも多い。帰宅するのは20時頃。食事を済ませると、就寝は22時になる。 筋トレの2時間を確保しようと思うと、火曜から金曜は午前2時に起きるしかない。土曜は1時、日曜は4時。月曜だけは休養日にしている。ジムまでは徒歩30分。始発電車の中で30分ほど仮眠を取るが、何度も目が覚めてしまい、深い眠りにはならない。 金曜日は特にひどい。一週間の疲れが溜まっているせいか、帰りの電車で寝過ごしそうになるほど眠くなる日もある。乗り過ごして、慌てて次の駅で降りたことも一度や二度ではない。 始発電車での仮眠も、決して質の良いものではない。座席に座った瞬間に眠りに落ちるが、駅に着くたびに車内アナウンスで目が覚める。そのたびにまた眠りに戻ろうとするが、完全に深い眠りに入る前に次の駅が来る。そんな浅い眠りを繰り返しているだけだ。 これだけ条件が揃っていれば、普通はやめる。そう思う。でも私は、やめていない。 「やめていいと言われたら、やめるか」 ある朝、ふと自分に問いかけてみた。 「もし誰かに、もう筋トレをやめていいと言われたら、やめるだろうか」 答えは、考える間もなく出た。やめない。 この問いと答えが、今回「なぜ続けられるのか」を言語化してみようと思ったきっかけだ。 理由1:ジムへ向かう時間が、自分だけの時間 7時から19時までは、会社のために動く時間だ。帰宅してからは、食事と睡眠でほとんど埋まってしまう。 そう考えると、午前2時から始発電車に乗るまでの時間だけが、誰にも邪魔されない自分のための時間になる。 「筋トレをしている」というより、**「自分を取り戻す時間として、この時間を選んでいる」**という感覚の方が近い。 福島県いわき市から埼玉県川越市へ引っ越し、勤務先も変わり、生活環境は大きく変わった。それでも、この時間だけは変わらず自分のものだった。 理由2:「今朝もできた」が、一日の土台になる 睡眠が削られていても、仕事がハードな日でも、「今朝もジムへ行けた」という事実だけは変わらない。 この小さな達成感が積み重なって、一日の自己肯定感になっている気がする。体型や筋力といった結果よりも、「今日も続けた」というプロセスそのものが、自分にとっての報酬になっている。 正直に言えば、体型が劇的に変わったわけでも、数字上の筋力が飛躍的に伸びたわけでもない。それでも続けているのは、結果を求めているのではなく、「今日もやり切った」という感覚そのものが欲しいからなのだと思う。仕事でどれだけうまくいかない日があっても、朝の2時間だけは、自分の力でやり遂げたと言い切れる。 続けるためには追い込まないことも重要だと気づいたのも、この積み重ねを大事にするようになってからだった。中負荷で筋肉痛を残さずに続ける方法にたどり着いたのは、結果ではなくプロセスを守りたかったからだと思う。その考え方はこの記事に詳しく書いた。 理由3:続けるかどうかを、もう判断していない 「今日は行くべきか、休むべきか」——毎回そう考えていたら、きっと続かなかったと思う。 今の私にとって、起きてジムへ向かうことは、判断の対象ですらない。呼吸をするのと同じレベルの行為になっている。 午前2時に目が覚めたとき、つらいとは思わない。「さあ、行くぞ」という気持ちしかない。これは意志の強さというより、考える余地をなくした結果なのだと思っている。 「今日は疲れているから休もうか」という選択肢が、そもそも頭に浮かばない。浮かんでしまえば、そこで迷いが生まれ、迷いは続けることを難しくする。だから最初から、その選択肢自体を持たないようにしている——というより、長年続けるうちに、自然とそうなっていた。 もちろん、それでも続けられない時期はあった。ジムに行けない時期にどうモチベーションを保っていたかは、別の記事に書いた。 理由4:休む日も、自分が選んでいる 月曜日は休養日として、完全に割り切っている。 すっきりと休めるのは、「やむを得ず休む」のではなく、**「今日は休むと決めている」**からだ。強制されているのではなく、自分で選んだ休養日。この感覚は、強制されていない人だけが持てるものだと思う。 月曜日の朝、いつもより長く眠れることに罪悪感はない。むしろ、次の火曜からまた午前2時に起きるための準備だと捉えている。休むことも、続けるための一部だ。 今朝も、午前2時に目が覚めた 続けている理由を人に説明するのは、正直言って難しい。 でも、「やめていいと言われてもやめない」という事実が、私にとっての答えなのだと思う。 今朝も午前2時に目が覚めた。さあ、行くぞ。

2026年8月11日
サプリメント カルシウム

50代が骨密度のために飲むビタミンD+カルシウム。筋トレとの相乗効果が狙いだ

この記事でわかること 日本人の約98%がビタミンD不足という現実 カルシウムだけでは骨に効かない理由 筋トレとサプリの「相乗効果」という考え方 脳の次に気になったのは「骨」だった DHA・EPAで脳への投資を始めた47歳の私が、次に気になったのが「骨」だった。 筋トレは長年続けている。だから「筋肉を鍛えていれば骨も大丈夫だろう」と、なんとなく思っていた。 でも、よく考えると、それは別の話だ。筋肉と骨は連動している部分もあるが、骨密度そのものは筋トレだけで守れるとは限らない。そう気づいたとき、ビタミンDとカルシウムのサプリを試してみることにした。 日本人の約98%がビタミンD不足という現実 調べていく中で、驚いた数字があった。 東京慈恵会医科大学の研究では、日本人の約98%がビタミンD不足の状態にあると報告されている。ほとんどの人が当てはまるということだ。 理由は、現代の生活スタイルにある。デスクワーク中心で、日中はほとんど室内にいる。ビタミンDは日光を浴びることで体内でも作られるが、外に出る時間が少なければ、その生成量も減ってしまう。 食事から摂る方法もあるが、ビタミンDが多いのは鮭やイワシなどの魚類が中心で、毎日の食事に組み込み続けるのは正直難しい。 私自身、デスクワークの仕事をしながら、日光を浴びる時間はほとんど朝の散歩と通勤くらいだった。「自分も足りていないのかもしれない」と思ったのが、サプリを試すきっかけになった。 カルシウムだけでは意味がない理由 「骨のためにはカルシウム」というのは、よく知られた話だと思う。 ただ、カルシウムには一つ大きな弱点がある。吸収率がもともと低い栄養素だということだ。牛乳や乳製品から摂っても、吸収されるのは40〜50%程度とされている。 さらに、ビタミンDが不足していると、この吸収率はもっと下がる。腸からカルシウムを取り込む働きには、ビタミンDが関わっているからだ。カルシウムをたくさん摂っても、ビタミンDが足りなければ、結果的に骨からカルシウムが溶け出してしまう可能性がある。 つまり、カルシウムとビタミンDはセットで摂ることに意味がある。だからこそ、私は単体のカルシウム剤ではなく、「ビタミンD+カルシウム錠」という組み合わせのサプリを選んだ。 ビタミンD不足が招くかもしれないリスク ビタミンD不足については、気になる報告がいくつかある。 一つは、骨密度の低下だ。ビタミンD不足によってカルシウムの吸収が落ち、骨が必要なカルシウムを血液中から補おうとして溶け出す。これが続くと、骨密度が下がっていく可能性があると言われている。50代以降の骨折は、寝たきりにつながるきっかけになりやすい。 もう一つは、筋力低下と転倒リスクだ。ビタミンD不足は下肢の筋力低下にも関係していることが報告されている。骨密度が下がり、同時に筋力も落ちれば、転倒のリスクは二重に高まってしまう。 どちらも「確実にそうなる」とは言えない。けれど、可能性が示唆されているなら、対策しておく理由は十分にあると思っている。 筋トレとの相乗効果という考え方 このサプリを選んだ一番の理由は、筋トレとの相乗効果にある。 骨は、筋トレのような物理的な負荷を受けることで強くなる性質を持っている。つまり、筋トレで骨に刺激を与えながら、ビタミンDとカルシウムで骨の材料を補給する。この二段構えが理にかなっていると感じた。 筋トレだけでは材料が足りないかもしれない。サプリだけでは刺激が足りない。どちらか一方では不十分で、組み合わせることで初めて効果が高まる――そう考えると、長年続けてきた筋トレに、もう一段意味が加わった気がした。 私が続けている理由 骨の問題は、症状が出てからではすでに手遅れということが多い。痛みや骨折で気づいたときには、骨密度はかなり下がってしまっている。骨密度検査を受けたことがない人ほど、今のうちから何か始めておく価値があると思う。 サプリはシードコムスのものを選んだ。理由は単純で、自分で調べた中で一番価格が安かったからだ。続けるためには、コストが低いことも大事な条件だった。 副作用の報告も少なく、毎日の生活に無理なく組み込める。それも、続けられている理由の一つだ。 まとめ:筋トレとサプリ、両方が私の骨への投資 筋トレで骨に刺激を与え、サプリで骨の材料を補う。 その両方を続けることが、50代の私なりの骨への投資だ。 【今回ご紹介したサプリメント】 商品名:ビタミンD+カルシウム錠 販売者:シードコムス 加工者:株式会社エフ琉球

2026年6月15日
軽い負荷で筋トレをする男性

筋肉痛がないと意味がない?50代の筋トレは「追い込まない」が正解だった

この記事でわかること 「筋肉痛がない=効いていない」が誤解である理由 50代にとって「中負荷・筋肉痛なし・高頻度」が最適な4つの根拠 私が実際に使っている重量・回数・セットの目安 週4〜6日通うための部位ローテーションの工夫 週4〜6日ジムに通っているのに、筋肉痛がほとんどない 毎朝2時に起きて、徒歩20分でジム(エニタイムフィットネス クレアモール川越店)へ向かう。 このルーティンを続けて、もう長くなる。週に4〜6日はジムに行き、筋トレとウォーキングをこなしている。 ただ、ふと自分のトレーニングを振り返って、こう思うことがあった。 「最近、筋肉痛がほとんどない。これって、ちゃんと効いているんだろうか?」 若い頃の感覚だと、「筋トレ=翌日歩けないくらい筋肉痛になるもの」というイメージがあった。それに比べると、今の自分のトレーニングはずいぶん"楽"に見える。 正直、半信半疑だった。でも、調べていくうちに、その不安は確信に変わった。「筋肉痛がない」ことは、50代の自分にとってはむしろ正しいサインだったのだ。 「筋肉痛=効いている証拠」という思い込み 多くの人が、なんとなくこう信じている。 「筋肉痛になるくらい追い込まないと、トレーニングの意味がない」 この感覚自体は、決して珍しいものではない。私自身も長い間そう思っていた。 筋肉痛、いわゆる**DOMS(遅発性筋肉痛)**は、トレーニング後1〜2日して現れる筋肉の痛みのことだ。筋繊維に細かい損傷が起きた結果として生じると考えられているが、トレーニングの効果そのものを示す指標ではない。筋肉痛がなくても、筋肉にはきちんと刺激が入っていることは十分にある。 そしてここからが50代にとって重要な点になる。この「微細な損傷からの回復」には、年齢を重ねるほど時間がかかるようになる。 10〜20代の頃なら2日で抜けていた筋肉痛が、50代では3日、4日と長引くこともある。 週4〜6日というハイペースで通うスタイルにとって、回復の遅れは大きな問題になる。筋肉痛が抜けないまま次のトレーニング日を迎えれば、無理をするか休むかの二択を迫られる。そしてその積み重ねが、継続そのものを脅かしていく。 「中負荷・筋肉痛なし」が50代に最適な4つの理由 1. 継続性――「同じリズムで動ける」ことの価値 筋肉痛がなければ、翌朝も普通に起き、普通に歩き、普通にジムに向かえる。これは地味なようでいて、実はとても大きい。 週4〜6日というペースを支えているのは、特別なモチベーションではなく、「今日も昨日と同じように動ける」という当たり前の積み重ねだ。筋肉痛で動きがぎこちない日があると、その日だけでなく翌日以降のリズムまで崩れやすくなる。中負荷トレーニングの最大のメリットは、この**「リズムを壊さない」**という一点に尽きると感じている。 2. 怪我のリスクを減らせる 50代になると、関節や腱、靭帯の回復力は確実に低下してくる。 高重量・高強度のトレーニングは刺激としては魅力的に見える。けれど、その分だけ関節や腱への負担も大きくなり、痛みや炎症につながるリスクも上がる。 もし怪我をして1〜2週間トレーニングを離脱すれば、積み上げてきたリズムは簡単に崩れてしまう。「強い負荷で短期間の効果を狙う」よりも、「無理のない負荷で何年も続ける」方が、トータルで見た成果は大きい——これは、長く続けてきたからこそ実感できることだ。 3. 筋力維持には、それで十分な負荷がある 「筋肉痛が出ないくらいの負荷で、本当に筋力は維持できるのか」という疑問は当然あると思う。 ここで押さえておきたいのは、最大筋力の60〜70%程度の負荷でも、筋力の維持・向上には十分だとされていることだ。 ボディビルダーのように筋肉を大きくすることが目的なら、もっと高い強度が必要になるかもしれない。でも、私たちが目指しているのは筋肥大ではなく、**「将来も自分の足で歩き、自分の力で立ち上がれること」**だ。その目的にとって、中程度の負荷は十分すぎるほど機能する。 4. QOL・幸福度を下げない トレーニングのあとに「心地よい疲労感」で終わるか、「痛みと強い疲労」が残るかは、その日一日の過ごし方を大きく左右する。 筋肉痛で階段の上り下りがつらかったり、子どもや孫と動くのが億劫になったりすれば、それは生活の質(QOL)を下げる方向に働いてしまう。 私にとってトレーニングは、生活を犠牲にしてまで行うものではなく、生活の質を底上げするための習慣だ。だからこそ、「やってよかった」と素直に思える強度で終えることを大切にしている。 私が実際に使っている負荷・回数の目安 具体的にどれくらいの強度でやっているかというと、だいたい次のような感覚だ。 重さの目安は、**「10〜12回×3セットはこなせるけれど、翌日に痛みとして残らない」**くらいの重量にしている。セット間の休憩は60〜90秒ほど。長すぎず短すぎず、呼吸が整うくらいのタイミングで次に入る。 セットの最後、10〜12回目あたりで「あと2〜3回ならできそうだけど、ここでやめておこう」と感じるラインで止める。限界まで追い込まず、少し余力を残すのがポイントだ。 フォームは、特に効かせたい場面で1秒ほど止める、ゆっくりとした動作を意識している。スピードに頼らず、コントロールしながら動かすことで、軽めの重量でもしっかり刺激は入る。 翌日の感覚は、「軽い張りがある程度」。痛みや、動くのがつらいほどの疲労感は残らない。この状態であれば、翌日もいつも通りジムに向かえる。 週4〜6日通うための部位ローテーション 毎日同じ部位を鍛えていては、回復が追いつかない。そこで私は、部位をローテーションさせて週のスケジュールを組んでいる。 イメージとしては、ある日は胸と腕の押す動作(プッシュ系)、別の日は背中と腕の引く動作(プル系)、また別の日は脚や臀部、というように、同じ部位に連続して負荷をかけないようにしている。こうすることで、ある部位が回復している間に別の部位を鍛えられ、毎日ジムに行っても「今日鍛える部位はフレッシュな状態」をキープしやすくなる。 そしてもう一つ大事にしているのが、週に1日は完全な休養日をつくることだ。トレーニングは一切しない。身体を休ませることも、トレーニングの一部だと考えている。この1日があることで、残りの日のトレーニングの質も安定する。 まとめ:筋肉痛がないことは、サボっている証拠ではない 「週4〜6日もジムに行っているのに、筋肉痛がほとんどない」 最初は、この状態に少し不安を感じていた。でも今は、はっきりとこう思える。 筋肉痛がないことは、サボっている証拠ではない。正しく続けている証拠だ。 50代の筋トレに必要なのは、若い頃のような「追い込み」ではなく、「明日も同じリズムで続けられること」。中負荷で、心地よい疲労感のうちに切り上げる。それを淡々と繰り返すことが、結果的に一番遠くまで自分を運んでくれる。 もし同じように「これで効いているのかな」と感じている人がいたら、伝えたい。そのやり方は、きっと間違っていない。 明日もまた、同じ時間に起きて、同じ道を歩いて、ジムに向かおうと思う。

2026年6月11日
洗濯物干し中に腕立て伏せをする男性

洗濯物干し中に腕立て伏せ。5人の子を持つ父の隙間時間筋トレ

この記事でわかること 育児・家事で時間がない中での隙間時間筋トレの実体験 洗濯物干し中に腕立て伏せを組み込む方法 隙間時間の積み重ねが未来の健康につながる理由 隙間時間の筋トレが、未来の自分を守る 子どもが5人いる。 毎朝の家事、保育園への送り——時間はあっという間になくなる。「ジムに行きたいけど時間がない」という状況は、何年も続いた。 でも、「デモ、デモ、ダッテ」と言い訳するのをやめた。 ジムに行けないなら、日常の中でやれることをやる。それが隙間時間筋トレだ。 今回は、洗濯物干し中の腕立て伏せを紹介する。 子ども5人分の洗濯物は多い 子どもが5人いると、洗濯物の量がすさまじい。 子どもたちの衣類、タオル、私の服——毎日大量の洗濯物が出る。干す作業だけで相当な時間がかかる。 これを「ただの家事」として終わらせるのはもったいない。 タイミングが重要。服からタオルへの切り替えで始める コツはタイミングだ。 まず子どもたちの衣類や自分の服を干す 服からタオルへ干すものが変わる瞬間——ここが筋トレの合図 タオルを干す前に、床に手をついて腕立て伏せを始める このタイミングを意識するだけで、毎日自然に腕立て伏せが組み込まれる。 洗濯物干しは毎日必ずある行動だから、習慣として定着しやすい。 子どもの目線は気にしない 父親が床で腕立て伏せをしている姿——子どもから見ると不思議に映るかもしれない。 気にしない。 むしろ、体を動かす姿を見せることは、子どもへのいい影響になると思っている。 ⚠️ 一つだけ要注意 腕立て伏せ中に子どもが背中に勢いよく乗っかってくることがある。 これは本当に危ない。ぎっくり腰になる。 集中してトレーニングしているときこそ、子どもの動きには注意が必要だ。「乗らないでね」と事前に一声かけておくか、子どもが落ち着いている時間を選ぶのが安全だ。 まとめ 洗濯物干し中の腕立て伏せ——シンプルだが、続けると確実に効く。 時間がない中でも「やれることをやる」発想が大切 服→タオルの切り替えタイミングを合図にする 子どもの目線は気にしない ただし、背中への急な体重はぎっくり腰に直結。要注意。 今日の隙間時間の積み重ねが、10年後・20年後の自分の健康を守る。 「時間がないからできない」ではなく、「今できることをやる」——その積み重ねだ。

2026年5月30日
肩のストレッチをする男性

筋トレのインターバルでストレッチ。肩痛・首痛が1週間で消えた話

この記事でわかること デスクワーク中心の生活で40代から肩痛・首痛に悩んだ実体験 筋トレのインターバル60秒をストレッチに使う方法 1週間で痛みが消えた理由と、今のストレッチメニューの増やし方 40代から肩痛・首痛に悩まされていた 私の仕事はデスクワークが中心だ。一日中パソコンの前に座り、画面を見続ける。 40歳を過ぎたあたりから、肩と首に違和感を感じるようになった。最初は「疲れかな」と思っていたが、だんだん痛みに変わっていった。 整形外科に行くと、先生から言われたのはシンプルなアドバイスだった。 「ストレッチをしてください。」 わかっている。でもできていなかった。 「時間がない」は言い訳だった ストレッチをしない理由はいくつもあった。 仕事が忙しくて時間が取れない まとまった時間がないとできない気がする 朝も夜も他のことで手一杯 でも正直に言えば、全部言い訳だ。 ある日、自分に問いかけた。「本当に時間がないのか?それとも、やらない理由を探しているだけなのか?」 答えは明らかだった。 インターバルの60秒に気づいた 毎朝ジムで筋トレをしている。セットとセットの間には、大体60秒のインターバルがある。 これまでそのインターバルは、ただ休んでいるだけだった。スマホを見たり、ぼーっとしたり。 「この60秒をストレッチに使えばいい。」 そう気づいたとき、もう迷わなかった。次の日から、インターバルのたびにストレッチを取り入れた。 1週間後、肩の痛みが消えた 最初は半信半疑だった。60秒のストレッチなんて、本当に効果があるのかと。 でも始めて3日ほどで肩と首が少し楽になり、1週間を過ぎた頃には、あれほど悩んでいた痛みがほとんどなくなっていた。 整形外科の先生のアドバイスは正しかった。問題は「ストレッチが必要かどうか」ではなく、「いつやるか」だったのだ。 今のインターバルストレッチメニュー 今では、インターバルのたびに様々なストレッチを行っている。 首・肩まわり 首を左右にゆっくり倒す 肩を前後に大きく回す 両手を頭の後ろで組んで、肩甲骨を寄せる 背中・胸まわり 胸を張って肩甲骨を引き寄せる 体を左右にひねる体幹のストレッチ 下半身 股関節を開くストレッチ ふくらはぎのカーフストレッチ 1回60秒でできるものをローテーションしている。筋トレの種目数が多いほど、ストレッチの種類も増える。気づけばかなりの量をこなせるようになっていた。 周りの目線は気にしない ジムでインターバル中にストレッチをしていると、目立つこともある。 特に首や肩を大きく動かしていると、周りから見れば少し変に見えるかもしれない。 でも、気にしなくていい。 ジムに来ている人はそれぞれ自分のトレーニングに集中している。誰かのストレッチをじっくり観察している人などいない。それよりも、自分の体のためにやるべきことをやる。我が道を行けばいい。 まとめ 今回は筋トレのインターバルをストレッチに活用した話をお伝えした。 デスクワーク中心の生活で40代から肩痛・首痛に悩んでいた 整形外科でストレッチを勧められていたが、「時間がない」と言い訳していた 筋トレのインターバル60秒をストレッチに使うことにした 1週間で痛みがほぼなくなった 今ではインターバルごとにストレッチメニューを増やして続けている 「時間がない」のではなく「隙間時間に気づいていない」だけかもしれない。 インターバルの60秒。毎回使えば、1時間の筋トレで10回以上のストレッチができる。これだけで体は確実に変わる。 ぜひ、あなたのインターバル時間も有効活用してみてほしい。

2026年5月30日
筋トレ中にスマホを操作している人

筋トレ中にやらないと決めていること。スマホは家に帰ってから見ればいい

この記事でわかること 筋トレ中にスマホを見ないと決めた理由 「やらないこと」を決める発想がなぜ継続しやすいか 限られたトレーニング時間を最大限に活かす考え方 筋トレ中に「やらない」と決めていること 私には、ジムでのウェイトトレーニング中に絶対にやらないと決めていることがある。 インターバル中にスマホを見ること。 ニュースを読む、SNSをチェックする、動画を流し見る——これらを一切やらない。 例外は「トレーニングに関する検索」だけ 完全にスマホを禁止しているわけではない。 フォームを確認したい、重量の目安を調べたい、今日やる種目を確認したい——そういったトレーニングに直接関係する検索や確認は許可している。 禁止しているのは、トレーニングと無関係なスマホ操作だ。 なぜやらないと決めたのか この写真を見てほしい。 筋トレ中にスマホを見ている。せっかくジムに来ているのに、脳の意識が画面に向いてしまっている。 「スマホは家に帰ってから見ればいいのでは?」 これが、私がスマホを封印した理由だ。 脳の意識をトレーニングに集中させる ウェイトトレーニングは、単に体を動かす作業ではない。 どの筋肉に効かせているか フォームは正しいか 次のセットで重量を上げるか維持するか こういったことを考えながら行うことで、トレーニングの質と効果が高まると考えている。 インターバルの間も、今のセットの感覚を振り返り、次のセットへの準備をする時間に使える。そこでスマホを見てしまうと、脳のスイッチが切り替わり、集中が途切れる。 限られた時間の中で、トレーニングの生産性を最大化する。 そのために、スマホを封印している。 「やること」より「やらないこと」のほうが続けやすい 「毎日これをやろう」と決めると、できない日が出てくる。モチベーションに左右される。習慣化するまでが長い。 でも「これだけはやらない」と決めるのは、ハードルが低い。 特別な準備がいらない 意志力をほとんど使わない 「やらなかった」ことに達成感さえ覚える トレーニング中のスマホ禁止は、今ではもう考えなくても自然にできている習慣だ。最初は少し物足りなさを感じたが、慣れると逆にスマホなしのほうが集中できて気持ちいいとわかってきた。 まとめ 筋トレ中にやらないと決めていることはスマホを見ること(トレーニング関連の検索は除く)。 脳の意識をトレーニングに集中させるため 限られた時間のトレーニング生産性を高めるため 「やらないこと」はハードルが低く続けやすい ジムでスマホをいじっている人を見かけたら、こっそり心の中でこう伝えてあげてほしい。 「スマホは家に帰ってから見ればいいよ」と。

2026年5月30日
早朝ジムの様子

早朝ジムはガラガラだった。朝4時台に通い続けた50代の実体験

この記事でわかること 早朝ジムが「空いている」のは本当か 朝4時台のジムのリアルな様子 早朝利用の注意点 結論:早朝のジムは、本当に空いている 朝4時40分に24時間営業のジムへ入ると、フロアに誰もいないことがある。 広いスペースに自分一人。好きなマシンを、好きな順番で、誰にも気を遣わず使える。これが早朝ジムの全てだと言っても過言ではない。 私は50代、長年ジムに通い続けている。平日は朝4時に起きて、4時40分頃にはジムのマシンに乗っている。それを週5〜6回続けている。 夕方・週末との違いは、別世界レベル 夕方や週末のジムは混んでいる。 マシンが埋まっている。順番を待つ。使いたい種目を後回しにする。後ろに人が並んでいると、十分に使えないまま譲ることになる。 早朝は、そのストレスが全部ない。 マシン待ちゼロ。計画したメニューをそのまま実行できる。周りの目を気にする必要もない。初心者でも、自分のペースで動ける。 「ジムは混んでいるもの」と思っている人は、一度朝4時台に行ってみてほしい。世界が変わる。 私の朝ルーティン 時刻 行動 4:00 起床・着替え 4:40 ジム到着 4:40〜6:10 筋トレ+ウォーキング 6:10〜 ジムでシャワー 6:30頃 そのまま直接出勤 ジムでシャワーを浴びて、そのまま会社に向かう。帰宅しないので時間のロスがない。出勤前に運動が全部終わっている清々しさは、やってみないとわからない。 一つだけ注意点 早朝は利用者が少ない分、体調不良やトラブル時に助けを求めにくい。 筋トレの重量はいつもより控えめに設定することをおすすめする。体が温まっていない朝は怪我のリスクが上がる。ウォームアップを丁寧に、無理のない範囲で動くのが鉄則だ。 まとめ 早朝ジムのメリットは、シンプルに一つだけ。 空いている。それだけで、全部解決する。 マシン待ちのストレスがなくなる。自分のペースで集中できる。出勤前に終わる。朝から気分が上がる——すべては「空いている」から始まっている。 24時間営業のジムを検討しているなら、まず朝4時台に一度行ってみてほしい。「もっと早く来ればよかった」と思うはずだ。

2026年5月28日
食事とトレーニングのイメージ

5ヶ月で5kg減。50代が筋トレを続けながらPFCバランスを見直した話

この記事でわかること 筋トレを続けているのに体重が落ちない本当の理由 50代男性が意識すべきPFCバランスとタンパク質の量 惣菜パン2個をやめただけで体が変わった、私の実体験 毎日ジムに行っていたのに、体重は75kgだった 2025年12月末、体重計に乗るたびに75kgという数字を見ていた。 毎朝2時に起きて、徒歩20分でジム(エニタイムフィットネス クレアモール川越店)へ向かい、筋トレとウォーキングをこなす。そのルーティンを何年も続けている。それでも体重は変わらない。むしろじわじわと増えていた時期もあった。 「なぜだろう」とずっと思っていた。 答えは意外なところにあった。食事だった。 筋トレはしっかりやっていた。でも食事については「まあ気をつけている」程度で、何をどれだけ食べているか、ほとんど把握していなかった。そこに気づいて食事を見直し始めたのが昨年末のこと。5ヶ月ほどが経った今、体重は70kg前後まで落ちている。筋トレの内容は変えていない。変えたのは食事だけだ。 PFCバランスとは何か 食事を見直すにあたって、最初に整理したのがPFCバランスという考え方だ。 PFCとは、三大栄養素の頭文字をとったものだ。 P(Protein)=タンパク質 F(Fat)=脂質 C(Carbohydrate)=炭水化物 厚生労働省が示している理想的なカロリー比率は、**タンパク質13〜20%・脂質20〜30%・炭水化物50〜65%**とされている。 一見バランスよく食べていれば問題なさそうに見える。だが問題は、日本人の一般的な食事がこの「理想」とかなりずれていることだ。ごはんやパン、麺類が多い食生活では、炭水化物の比率が高くなりすぎる一方で、タンパク質が不足しがちになる。 特に筋トレをしている人、そして50代以降の人にとって、タンパク質の不足は深刻な問題になりうる。 50代が必要なタンパク質の量、知っていますか? 実際の数字を見ると、多くの人が驚く。 厚生労働省の基準では、一般的な成人男性が1日に必要なタンパク質量は60〜65gとされている。1食あたりにすると約20g。茹で鶏むね肉100g分ほどだ。 だがこれは「最低限の量」に近い。筋トレをしている場合、あるいは筋肉量の低下を防ぎたい場合は、この数字では足りない。 筋肉量が加齢とともに減少していく現象をサルコペニアという。転倒リスクや生活の質に直結するため、特に50代から意識したい問題だ。その予防のために必要とされるタンパク質量は、体重1kgあたり1.2〜1.5gと言われている。 私の場合、体重75kgだったときの計算では、1日に90〜113gが必要な計算になる。今の70kgでも84〜105gは必要だ。 さらに筋肉をつけることを目的とした筋トレ中は、体重1kgあたり2.0gが目安とする研究もある。75kg時で約150g、70kg時でも約140gだ。 一般的な食事で1日60〜65gを摂れていたとしても、筋トレをしている50代の目標値には大きく届かない。「思ったより全然足りていない」——これが多くの人の現実だと思う。 ちなみに卵1個のタンパク質は約6g、鶏むね肉100gで約20〜23g、豆腐一丁(300g)でも約20g程度だ。毎食でこれらを意識的にそろえていかないと、1日90g以上というラインには届かない。数字で考えると、食事の組み立て方が変わってくる。 惣菜パン2個が、太る昼食だった 実は、食事改善で最初にやめたのは昼食の「惣菜パン」だった。 平日の仕事中、昼食はずっと惣菜パンを2個食べていた。焼きそばパン、コロッケパン、ハンバーグパン——コンビニや売店で手軽に買えて、食べながら仕事もできる。効率がいいと思っていた。 だがこれが、体重を増やし続けた大きな原因のひとつだったと気づいた。 惣菜パンは炭水化物と脂質のかたまりだ。タンパク質はほとんど含まれていない。食べた直後は満足感があっても、血糖値が急激に上がって急降下するため、2〜3時間後にはまたお腹が減る。それで間食に手が伸び、夕食前には「もう限界」という状態になる。原因は意志の弱さではなく、食事の構成がそうさせていたのだと気づいたのだ。 昼食をこう変えた 2026年1月から、惣菜パン2個をやめた。 代わりに選んだのは、レトルトご飯1パック+ゆで卵1個だ。 シンプルすぎるように見えるかもしれない。でも、これで十分だった。 惣菜パンと比べると、余分な脂質が大幅に減る。ご飯という炭水化物はあるものの、パンのような添加物や油脂は少ない。そしてゆで卵でタンパク質を補える。食べる量としては物足りなく感じるかもしれないが、実際には昼食後の空腹感が以前より落ち着いた。 体が「腹持ちのいい食事」と「血糖値を乱高下させる食事」の違いを、じわじわと感じ始めた。 タンパク質を増やしたら、空腹感が落ち着いた タンパク質は消化に時間がかかるため、食後の満腹感が長続きしやすい。逆に炭水化物や脂質が多い食事は、血糖値が急上昇してその後急降下するため、食べてもすぐにお腹が減ってしまいやすい。 昼食を変えてから、この違いを体感として感じるようになった。午前中の空腹感が和らぎ、夕食前に「もう限界」という感覚が減った。これは意志力でどうにかした話ではなく、食べるものを変えたことで体の反応が変わっただけだ。 実際にやった食事改善、シンプルな3ステップ 難しいことを一気にやろうとすると続かない。私が実際にやったことをまとめると、驚くほどシンプルだった。 ステップ1:1日だけ現状を記録する まず「今の食事でどれくらいタンパク質が取れているか」を把握するところから始めた。 毎日やる必要はない。1日だけでいい。食べたものをスマートフォンのメモに書き留めて、主要な食品のタンパク質量を確認してみる。多くの人が「こんなに少なかったのか」と感じるはずだ。 ステップ2:「太る昼食」を一つだけやめる 全部を変えようとしなくていい。まず「これは明らかにまずい」と思うものを一つだけやめてみる。 私の場合は惣菜パン2個だった。それをレトルトご飯+ゆで卵に替えただけで、1日の脂質と余分なカロリーが大きく変わった。小さな変化でも、毎日続ければ積み重なる。 ステップ3:不足分をプロテインで補う 食事だけで目標量を毎日クリアするのは、正直なかなか大変だ。そこでプロテインを活用している。 「プロテインはアスリートのもの」というイメージがあるかもしれないが、実態はただのタンパク質補給食品だ。私は朝食後か運動後に1杯飲む習慣をつけた。食事の内容を大きく変えなくていいので、入口として取り組みやすい。 完璧にやろうとしなくていい。まずこの3つだけ、試してみてほしい。 5ヶ月で何が変わったか 体重の数字より先に、体の変化を実感したのはベルトだった。 気がつくと、ベルトを締める穴が一つ、また一つと絞れる方向に移動していた。そして今は、もともとのベルトでは穴が足りなくなっている。お腹の出っ張りが確実に減っているということだ。体重計の数字はじわじわとしか動かないが、ベルトの穴は正直だった。 2025年12月末に75kgだった体重は、2026年5月現在で70kg前後になっている。約5ヶ月で5kg。数字だけ見ると地味かもしれないが、毎日の動きやすさ、疲れにくさも体感としてはっきり変わった。 ...

2026年5月23日